ゲノム編集先端 人材育成プログラム

活動報告

広島大学は2月24日、東京都中央区日本橋室町の日本橋ライフサインスビルディング201大会議室において「広島大学卓越大学院プログラム『ゲノム編集先端人材育成プログラム』公開セミナー」を開催しました。

学外から各界専門家4人、学内から教員2人が登壇し、プログラムの概要説明から始まり講演およびパネルディスカッションを行いました。一般・企業・教育機関関係者等から約60人が参加しました。

第一部では、宮田満氏(株式会社宮田総研代表取締役/日経BP社医療メディア局アドバイザー)が登壇し、イノベーションを興す人材とは何かという観点から、この種の連携の特色や最新事例について特別講演を行いました。

続く第二部の前半では、太田啓之氏(東京工業大学生命理工学院教授)が油脂高生産藻を用いた有用脂質生産プラットフォーム確立に向けた事例紹介の視点から、堀田秋津氏(京都大学iPS細胞研究所主任研究員)がゲノム編集治療開発の事例紹介の視点から、大学と企業の関係性について講演を行いました。

続いて、堀内浩幸氏(広島大学大学院生物圏科学研究科教授)がゲノム編集鶏卵の食品利用の視点から、松尾真紀子氏(東京大学公共政策大学院特任講師)が科学技術イノベーションと社会の共進化(co-evolution)のためのガバナンスの視点から、ゲノム編集をめぐる社会状況とそこで求められるアカデミアの役割について講演を行いました。

第二部の後半では、パネルディスカッションを行い、特に、「産業サイドの即時的な人材ニーズと大学で行うべき研究や人材育成との距離をどう扱うか」という課題を中心に、6人の講演者がそれぞれの立場から意見を交換しました。その後、登壇者間だけでなく参加者も含めて研究やプログラムに対する質問や議論が交わされ、本公開セミナーを継続し社会と研究者の対話(コミュニケーション)を続けていくことが、課題解決の一方策として導かれました。

講演やパネルディスカッションを通して,本公開セミナーは、関係者の課題意識を共有し、本事業の取組みについて相互理解を深める有意義な機会となりました。

公開セミナー開会挨拶 高田隆理事

公開セミナー開会挨拶 高田隆理事

プログラム概要説明 山本卓教授

プログラム概要説明 山本卓教授

特別講演 宮田満氏

特別講演 宮田満氏

講演 太田啓之氏

講演 太田啓之氏

講演 堀田秋津氏

講演 堀田秋津氏

講演 松尾真紀子氏

講演 松尾真紀子氏

パネルディスカッション 堀内浩幸氏

パネルディスカッション 堀内浩幸氏

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子