ゲノム編集先端 人材育成プログラム

活動報告

2021年6月24日、広島大学先端科学セミナー「“ゲノム編集”で未来社会を拓く」の令和3年度第1回セミナーをウェブセミナーで開催しました。

第1回目は統合生命科学研究科の坊農秀雅特任教授が、「バイオインフォマティクスがどのようにゲノム編集に利用できるのか」と題して講演しました。

講演は、以下のような内容でした。

・バイオインフォマティクスは生物学と情報科学を融合した研究分野で、コンピュータを用いて生物学的に有意な研究を引き出す学問である。

・生命科学はリバースエンジニアリングでバイオインフォマティクスはその解明のために今では単なる専門技術ではなく、生命科学研究のためのコアな手法となっている。

・現在の研究として、ゲノム編集を活用したデータ駆動型ゲノム育種技術の開発を進めており、そのためにドライとウェットを融合させた研究に取り組んでいる。

・この分野の研究を進めていく上で教育が重要になることから、本学の卓越大学院プログラムを中心とした学生の指導を行なっている。

・開発したプログラムコード類の公開、関係する論文や著書の発表を通して、特にゲノム編集研究におけるバイオインフォマティクスの活用に取り組んでいる。

広島大学先端科学セミナー「“ゲノム編集”で未来社会を拓く」は、卓越大学院プログラム「ゲノム編集先端人材育成プログラム」の担当教員等が、広島大学の強みであるゲノム編集技術に関する取組みを紹介し、ゲノム編集技術の“今”と“未来”についてわかりやすく解説します。セミナーは全4回を予定しており、次回以降も詳細が決まり次第、「ゲノム編集先端人材育成プログラム」のホームページ等でご案内してまいりますので、ぜひご参加ください。

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