ゲノム編集先端 人材育成プログラム

活動報告

2021年12月9日、広島大学先端科学セミナー「“ゲノム編集”で未来社会を拓く」の令和3年度第4回セミナーをウェブセミナーで開催しました。

第4回目は、ゲノム編集イノベーションセンター下出 紗弓助教が「安全な生物製剤づくりのためのゲノム編集技術」と題して講演しました。

本講演では、生物製剤の中でもワクチンに焦点を当て、ワクチン製造過程での細胞由来の異物混入リスクを防ぐことを目的とした下出先生の研究内容の紹介がありました。 ワクチン製造過程には、病原体を増やすため動物個体や培養細胞が使用されますが、それにより細胞成分の混入の恐れがあります。下出先生の研究では、国産ゲノム編集 ツールPlatinum TALENを使用し、感染性ウイルスのないイヌネコ用ワクチン製造を可能としたこと、細胞由来の異物混入を防ぐため、ゲノム編集技術を用いたより安全な 生物製剤づくりが今後も期待されていることの説明がありました。

広島大学先端科学セミナー「“ゲノム編集”で未来社会を拓く」は、卓越大学院プログラム「ゲノム編集先端人材育成プログラム」の担当教員等が、広島大学の強みであるゲノム編集技術に関する取組みを紹介し、ゲノム編集技術の“今”と“未来”についてわかりやすく解説します。セミナーは全4回を予定しており、次回以降も詳細が決まり次第、「ゲノム編集先端人材育成プログラム」のホームページ等でご案内してまいりますので、ぜひご参加ください。

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