ゲノム編集先端 人材育成プログラム

修了生の活躍

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ゲノム編集の基礎研究開発者

最先端の知識と多様な専門家との交流を通じて研究の幅を広げ、研究留学を決意
エディンバラ大学 ロスリン研究所 所属
市川 健之助さん
ライフサイエンスコース
大学院統合生命科学研究科博士課程後期
2022年修了

<職務経歴>

勤務先(部署名)・職名職務内容
広島大学大学院 統合生命科学研究科     
日本学術振興会特別研究員 (DC1)
2019.4 - 2022.3
ゲノム編集技術を活用した鳥類の宿主免疫応答機構の解明、および鳥類生殖細胞の分化機構の解明
広島大学ゲノム編集
イノベーションセンター研究員
2022.4 - 2023.3
ゲノム編集技術を活用した鳥類の宿主免疫応答機構の解明、および鳥類生殖細胞の分化機構の解明
エディンバラ大学 ロスリン研究所
日本学術振興会海外特別研究員
2023.4 - 現在
鳥類のゲノム編集技術の発展を目的とした、鳥類幹細胞の培養技術の確立

― ゲノム編集先端人材育成プログラムを履修したきっかけは?
私が博士課程後期に進学する年度に本プログラムが設立されました。本プログラムでは、ゲノム編集に関する最先端の知見やバイオインフォマティクスの技術を体系的に学べることを知り、これらが自分の研究の裾野を広げる上で非常に有用だと考えました。そのため、3年次編入という形で、博士課程後期に本プログラムを履修することを決めました。

― インターンシップではどんな学びがありましたか?
私は、国立研究開発法人である農業・食品産業技術総合研究機構 (農研機構) に派遣されました。現地の研究者の方と議論をしたことや、当時の所属研究室では実施が困難だった感染実験の技術を学んだことは、大変貴重な経験となりました。また、大学とは異なる国立研究所の研究環境に触れ、自身のキャリアを考える上で大いに参考になりました。

― プログラムで学んだことがどのように活きていますか?
現在、私は大学の研究員としてゲノム編集に関連する研究に従事しています。そのため、本プログラムで学んだ知識は仕事を進める上で直接的に役立っています。例えば、本プログラムではゲノム編集を応用した様々な研究手法やその活用事例を包括的に学ぶことができたので、研究計画の立案をする際に大きな助けになっています。

― 学生時代に思い描いていたキャリアパスと現在のキャリアについて教えてください。
大学入学当初から研究者を目指していましたが、当時は研究留学を具体的に考えていませんでした。学生時代には、本プログラムで学んだ知見を活かし、鳥類の生殖学と免疫学に関する研究を進めていました。その中で、専門分野をさらに深めたいという思いが強まり、博士号取得後に鳥類のゲノム編集分野を牽引する英国ロスリン研究所への留学を決意しました。

― 後輩(プログラム履修学生)に向けてアドバイスをお願いします。
講義で得た知識はもちろんのこと、このプログラムを通じて他研究室の学生や教員と交流できたことが、私にとって大きな財産となりました。農学、理学、医学など、多様な分野の専門家と意見を交換できる機会がある点は、このプログラムの大きな魅力の一つだと思います。ぜひ、このプログラムを研究の進展やキャリア形成のために積極的に活用してみてください。


*所属・職名等は2025年1月時点のものです。